ブログをはじめて感じた、身の回りの変化(広報マーケティング Advent Calendar 2017)
昨年に引き続き、広報マーケティング・アドベントカレンダーに参加しています。3日目の今日は、ブログ(個人)での情報発信を通じて感じている、身の回りの変化についてご紹介します。
昨年の同じ時期、このアドベントカレンダーに参加するためにブログを始めました。周りのススメがあったからですが、何を書けばいいかわからず、とりあえず自己紹介文と仕事ネタで記事を書き始めました。それがまあ、たいそう硬い文章だったため、会う人たちに「役所の文章みたい!」「どんだけ真面目なの!」とイジられまして、ああ、私の文章って硬くて真面目に見えるのね?とわかりました…苦笑)でも、新しい人たちとそういったコミュニケーションが広がっていくことが純粋に楽しく、また、自分が見る自分と他人が見る自分とのギャップが新鮮で、多くの気づきがありました。
自己開示にはリスクも伴うので、一概にすべての人にススメられるものでもありませんが(こんな私でもストーカー被害にあったり)、マイナスを補って余りあるプラス効果を実感しているので、具体的にどんなことが起きたかを振り返ってみたいと思います。
今日は岐阜出張。名古屋から富山へ向かう高山本線の車中、久しぶりのブログに必死(写真は前回出張時のもの、今回は写真を撮り損ねた・・涙)。
1)必要な情報が舞い込んでくる
今の自分がおかれている状況を見て、必要な情報を与えてくれる人が現れます。facebookも含めてですが、ブログでの発信を見ていてくれる人が必ずいて、自分自身では気づかないことに気づいてくれるようです。例えば・・
・地域通貨の取り組みに関連し、業界の著名人を紹介してもらう
・飛騨の取り組み、もしかして御社?と遠いルートから知ってもらう
・他社で類似の取り組みをしているなど、関連情報をもらう
・NVCなど、物事の捉え方やコミュニケーションで役立つ概念を教わる
・この本を読んでみるといいかもと、良書をご紹介いただく
・似たようなキャリアを歩んでいるからきっと話しが合うよと広報さんを紹介してもらう
・ゴルフのお誘いを受ける
何か問題に直面したとき、それをどんな風に乗り切ればいいかいいか、経験者から有益なアドバイスをいただくことも増えてきました。これって自分では気づけないものがほとんどなので、本当にありがたいです。本を読んだり、他社を調べたり、新しい人に会ったりすることで、次の突破口が見えてくることも多いです。また、ゴルフやってます、というと、同じくゴルフ好きの方からお声がけいただいたりすることも。嬉しいことです。
2)共感の声が集まる
公私ともに感じていることを率直に書き記しているからだと思いますが、私の悩みに共感してくれた人が集まり、繋がっていくのを感じます。例えば・・
・記事内容への共感の声が集まる(反響が大きかったのは、一人広報の悩み)
・ブログ読みました、とfacebookでメッセージをもらう
・PRプランナーのことを調べていたら、私のブログにたどり着いた(既に面識のある広報仲間から)
・広報を手伝ってほしいと言われる
・私が過去に勤めた会社に転職した人から、あの会社どう?と相談を受ける
・実は私もバツイチです、と突然告白される(嬉)
・抱えきれない悩みを打ち明けてもらう
私は仕事もプライベートも人との信頼関係を大切に感じるタイプなので、こういったやりとりってとってもありがたいなと感じます。
1で記したように、私も周りの人から励ましの言葉やアドバイスをいただくので、私に何か相談してくれた人たちにも同じことをお返ししています。一人広報の孤独感を分かち合って励ましあったり、PRプランナーというマイナー?な試験を受けたときの経験をシェアしたり、過去勤めた会社で私が感じていたことをお話ししたり。誰しも一人では抱えきれない悩みを抱くこともあると思いますが、そういった話が話題に上ることも多くなったような気がします。
時には、「あまり離婚の話とか書くと、重い女と思われるからやめたほうがいいよ?」というありがたいお言葉もいただいたりしますが、私としてはそのこと自体は自分の人生を豊かで味わい深いものにしてくれていると思っているので、あまり隠さないで生きていければという考えています。もちろん、声高に宣言するものでもありませんが…!(ってもう遅いか)
3)孤独感からの解放と感謝の気持ちの芽生え
自己開示をすることで、疎遠だった人から連絡をもらったり、誰かの支えになれたらいいなとコミュニケーションを重ねたり、そんなことを繰り返してきましたが、そのやりとりを通じて感じたのは、以下のようなことです。
・一人だとどうしても孤独を感じがちだが、実は同じ思いをしている仲間がたくさんいることを知る(一人広報であったり、B2B企業の広報だったり、いろいろ)
・人とのつながりが増え、自分自身が励まされる
・仲間と相談し合ったり、知見を共有しあう流れができる
・周りの人、先輩の支えのおかげだなと思い知る
以前、「プランドハップンスタンス」という概念を教えてくれた人がいました。キャリア理論で「計画された偶発性」という考え方なのですが、予期しない出来事や偶然の出会いがキャリア形成に与える影響が大きいという考え方です。これは本当に目から鱗で、なるほどとうなりました。情報発信することで、結果的にこういうサイクルを引き寄せているのでは、と感じた一年でした。
まとめ
個人的な体験なので再現性がどの程度あるのかは未知数ですが、諸先輩方からも、広報自身の自己発信が大事、という話をよく聞くので、きっと大事なことなんじゃないかなって思っています。文章を書くのは慣れないし、何を書けばいいのかわからないと感じる人もいるかもしれませんが、見切り発車でもいいと思います。とにかく、一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。きっと、あなたの発信を誰かが見ていてくれます。よかったら、いろいろと情報発信してみてください。
出張先の高山で地元の居酒屋に一人で入ったら常連さんと仲良くなりました、この後スナックへ繰り出し、夜は更けていきました