仕事と旅と時々ゴルフ

日々、感じたことをつづる日記です

転職して3ヶ月、今にして思うこと

「〇〇〇〇〇(当社名)さんですよね、先日はどうも~っ!」

入社当初、たまたまメディア向けの勉強会で他社にお邪魔したとき、同僚のところに記者が駆け寄った。メディアから歩み寄られるなんてシーンを、前職で想像したことがあったろうか。自分も名刺交換をしながら、あまりのギャップに鼻血が出る思いがした。これはもしや、モテ期到来ではないかと!笑

 

転職をして3ヶ月がたったので、今日は入社直後に感じたことを書き記しておこうと思う。

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オフィスから見える景色。最近、新しいビルに移転した。オープンスペースのこの席から見える、この景色がお気に入り。

 

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大企業にいた頃は、当然のように自社をカバーする記者がいて、担当が代われば必ず後任者が挨拶に来てくれた。企業が記者を育て、記者が企業を育てる。そんな構図がごくごく、普通の景色だった。

他方の前職はといえば、名もないベンチャーだったので、代表電話にテレアポしては、「間に合ってます」とガチャ切りされたり、「何とかこのリリースだけは、お目通しいただく価値があると思うのですが!」とやっとのことで記者を捕まえても、「あー、この程度のネタだとうちでは扱えないんですよね」と一蹴される日々。

こんな生活を2年も続けると、「モテ」ないことを嫌でも認識する。これは多くのベンチャー広報担当者にとって、共通する感覚ではなかろうか。

もちろん、そんな中でも対等に接してくれる稀有な記者がいるもので、そういうときに向き合ってくれたヒトほど、私にとっては貴重な存在だったりする。

 

「今度、ごはん行きませんか?何か、食べたいものありますか?」

新卒で入った内閣府。当時、政府系の広報業務に従事していた。ちなみに、内閣府の広報室というのは、全省庁の広報予算を一括して管理しており、わが国政府としての広報機能を所掌している組織だった。ちょっと珍しい構図だ。なお、広報室といっても、民間でいうところの宣伝部門のようなところで、お金を使って広告や番組を制作する。民間でいうところの広報機能は、報道官室という別の組織が管轄していた(当時)。

私は、電波もの、いわゆるテレビやラジオを担当する部門にいた。と、話が脱線したが、仕事でお付き合いのある広告代理店の営業担当者が、食事に誘ってくれた。

収録が無事に終わり、素敵なお店でランチして、楽しい時間を過ごした(少なくとも私はそう思った)。会計は私が払いますと、彼女が領収書を切ってくれ、心から感謝して役所に戻った。

楽しい余韻冷めやらぬまま、そのことを上司に報告し、えらく叱られることになるのだが(笑)、それもそのはず。役人は利害関係者から利益供与されてはならない立場。そういう規律やモラルが、名実ともに役所内に根づき始めた頃だった。

 

「今度は割り勘で、またランチ行きましょう!」

彼女ともっと話したくて、収録で会ったときに声をかけた。だが、結果的にはランチが実現することはなかった。そう、彼女は別に、私と話がしたかったわけではないのだ。クライアントの担当者として一度、そういう形を作っておきたかったということなのだろう。社会人一年目の私の話なんて、面白くなくてもムリはない。

この件はさておくとしても、出入りするメディアの人たちが、こぞって私に頭を下げる。自分の父親ほどの人たちに気をつかわれるにつけ、「これは私に対してのものではなく、背負っているポストに対して」ということを思い知るのだった。

身分をわきまえる、ということを覚えたのは、この頃だったように思う。

 

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内閣府の同期が今年2人も結婚した。いずれも幸せそうで、とても嬉しかった。

 

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仕事は会社の看板を背負ってする。そういうものだと思う。

しかしながら、会社の信頼と自分のそれとを勘違いしてはいけないと、会社のステージが変わった今、改めて感じる。

今の時代、一つの会社で働くとは限らないし、看板は変わることもある。なくなることだってある。とするならば、最後に残るのは人としての信頼とかこの人と一緒に仕事をしたいという気持ちかもしれないなと。私は今、そんな人間になれているだろうか。

 

馴染みの記者は言う。

「前の会社で足蹴にされたんだったら、そんな記者の取材、受けない方がいいよ」

 

確かにそういう考え方もある。

しかしながら、今学ぶべきは社会の構図であり、自分の立ち位置だ。与えてもらっている立場で、自分に何ができるか。そのことを全力で考える。ただ、それだけなのだと思う。

 

ここのところ、大企業にいたころのことも思い出しながら、そんなことを振り返っていた。でも、そんな中でも思うのは、最後は自分らしく、楽しく生きることが大事なのかもしれないということ。今さら?という気もするが(笑)、いろいろな出会いや仕事を通じて、そのことを改めて感じるに至る。それは、この会社で輝くように生きている、素敵な仲間に出会えたからだった。

 

これからの人生、周りの人たちと心から笑い合いながら、楽しく生きていけたらいいなと思います。


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仲良しのお友だちとゴルフしているときが至福の時。

 

久々のブログでしたが、とりとめもない話にお付き合いくださり、ありがとうございました。